バレンタインに「甘い」フットボールシャツを。ユニフォームとスポンサーのおかし(菓子)な関係

バレンタインに「甘い」フットボールシャツを。ユニフォームとスポンサーのおかし(菓子)な関係

Words by Yuto Suzuki

航空会社や賭博会社、自動車メーカーなどがスポンサーになることが多い昨今、これから紹介するようなスナック菓子メーカーが、クラブのシャツにあしらわれる機会はめっきり減ってしまった。このようなシャツは見ているだけでも楽しいもので、何故だか気まぐれなポップなロゴのデザインが安心感を与えてくれる。今年のバレンタインプレゼントは、チョコと一緒に "甘い" フットボールシャツなんていかがでしょう。

 

1. ウォルバーハンプトンワンダラーズ × Doritos

 

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メキシカンタコス、ナチョチーズ味など、濃厚な風味で人気の袋入りトルティーヤ・チップス、ドリトス。日本でも馴染みのあるアメリカのスナック菓子メーカーは、2年間という短い期間ではあったがウルブスのスポンサーを務め、明るい赤と黄色が特徴のロゴは、クラブの伝統的なホームカラーである黄金色と見事に調和した。当時ウルブズのチーフエグゼクティブだったジェズ・モクシーが述べたように、モリニュー(ウルブスのホームスタジアム)に訪れたサポーターはドリトスの新商品をいち早く試すことが出来た。

 

2. シェフィールド・ウェンズデイ × Chupa Chups 

 

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1958年スペイン・バルセロナで生まれた誰もが知っている棒付きキャンディーも、2000年から2003年の間にサッカークラブのシャツにあしらわれていたことがある。このパートナーシップの興味深い点は、チュッパチャップスの象徴的なロゴが1969年にサルバドール・ダリによってデザインされたという事実で、シェフィールドウェンズデーは、ダリのオリジナルアートが飾られたキットでプレーした唯一のクラブなのである。傑作と呼べるシャツはいくつもあるが、天才アーティストがキットのデザインに携わったクラブはそう多くはないだろう。

 

3. レスターシティ × Walkers Crisps

 

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Walkers Crisps ほどレスターにふさわしいものはない。1948年に創業して以降、同社はこの地域において強い存在感を示してきた。1987年から14年間にわたりクラブのスポンサーを務め、この街へのコミットメントを示してきた。レスターシャツの黄金時代であったことは間違いなく、多くの人にとって、レスターシティのスポンサーといえばこの会社であることは間違いないだろう。

 

4. ナポリ × Mars

 

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1988年から1991年の間、ナポリの伝統的なスカイブルーのシャツには、チョコレートバーで有名な Mars がリードスポンサーとして起用されていた。今は亡き伝説のイタリアブランド・エネーレによってデザインされた美しいシャツは、甘いブランドロゴの追加によってより素晴らしいものになったのである。1980年代後半から1990年代前半にかけては、クラブにとっても素晴らしい時代だった。セリエAのタイトルを獲得し、ヨーロッパでの活躍は当たり前となり、何より当時世界最高の選手であったディエゴ・マラドーナが前線を引っ張っていたのである。Mars はマラドーナが薬物で追放された91年を最後にスポンサーから消えてしまったが、生まれた傑作の数々はもはやただの記念品ではなく、ナポリの歴史の一部として今後も語り継がれていくことだろう。

 

5. エンポリ × Sammontana

 

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イタリア・トスカーナ州(フィレンツェから30km)にある小さなクラブ、エンポリ。1920年に結成され、セリエAで活躍した7つの地方チームのうちの1つであり、2007/08シーズンにはUEFAカップに出場するなど目覚しい活躍をしたことでも有名だ。そんなクラブと関係が深いのがエンポリを拠点とするアイスクリームメーカー「Sammontana」1980年代から2000年代にかけて20年以上もエンポリのスポンサーを務めてきた同社は、現在もGil Azzuri (エンポリの愛称)のホームユニフォームに描かれ、その関係性は今も強化されている。

 

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