Words by Yuto Suzuki
もし新しい髪型に挑戦したいと思っているなら、ピッチ上を見渡してみましょう。そこはアイデアの宝庫であり、現代のフットボーラーは彼らがフィールドで見せるプレー以外にも、そのルックスが常に話題になります。優れたものもあれば、そうでないものもありますが、周囲の関心を集めることに変わりはありません。
デビッド・ベッカム / David Beckham
ヘアスタイルの話題で、デビッド・ベッカムに触れないわけにはいきません。クラシックなポンパドールからソフトな金髪スパイキーヘア、ポニーテールやバズカットまで。デビッドのスタイリングセンスは世界中の多くのファンにインスピレーションを与えました。彼は間違いなくスポーツ界で最もスタイリッシュな人物の一人です。2002年の日韓W杯で流行したソフトモヒカンの「ベッカムヘア」は真似した人も多いはず。
ライアン・バベル / Ryan Babel のピンクヘア
ありきたりな坊主ヘアに飽きてしまったなら、思い切って色を明るくしてみましょう。あなたがフットボーラーならピッチの上でも一目でわかるし、すぐさま注目の的に。ライアンは坊主一筋、あくまで単色染めにこだわりを持っているみたい。ピンクのバズカットなんて超キュートじゃない?
フィル・フォデン / Phil Foden の "Gazza" カット
おそらく今年一番検索されたスタイルなのでは。イングランド代表のフィル・フォデンはEURO96のポール・ガスコインに触発された "The Gazza" カットで新聞の見出しを飾りました。バックとサイドの髪をトップより短くカットし、前髪が額の一部を覆うようにスタイリングされたエフォートレスな髪型は、子供から大人まで再現したくなる髪型です。
ジェームズ・マディソン / James Maddison のアンダースキンフェード
2019年8月チェルシーvsレスターシティの試合後、BBCの人気番組"トップギア"の司会者であり、チェルシーファンとしても知られるジェレミー・クラクーソンは「ジェームズ・マディソン。あいつは床屋に行っている時間が長すぎる。練習をする時間が足りていない」とツイートしました。攻撃されていることに気が付いたマディソンはすぐさま「あんたは髪に固執しているな。あんたの薄くなった髪の数は片手で数えられるよ」と反撃。結果このツイートには15万以上のいいね!が押されました。こうした見当違いのツイートを生んだのは、いわずもがな常にマディソンの髪の毛が整っているから。サイドはツーブロック、トップはオールバックがいつもの彼のスタイルとして定着していたこともあり、ロックダウン後の無精髭に長髪姿はとても新鮮でした。
カイル・ベッカーマン / Kyle Beckerman のドレッドヘア
元アメリカ代表であり、MLS(メジャーリーグサッカー)現フィールドプレーヤー歴代最多出場記録を持つカイル・ベッカーマン。彼のドレッドヘアはあまりにも有名です。愛嬌のある顔と無精髭が、彼のヘアスタイルの魅力を最大限に引き出し、目立たないヘッドバンドで後ろに下げていようが、乱れたままにしておこうが、彼の長く四角い顔を完璧に飾っています。